vol.22
町と暮らしの調和を目的とした、小高い丘を自宅に備えたH様邸。
そこに住まう家族のみならず、地域にも「潤い」と「安らぎ」を与える存在。
開放的で、自然体のライフスタイルを、この住まいに反映したデザイン住宅。
横に連なるペンダントライトやオールドチークの天板を備えた造作のテーブルが印象的なダイニング。凹凸のある天井は木毛ボードとレッドシダーで貼り分け、キッチンとダイニングのメリハリをつけました。
すべてオーダーメイドという本格的な厨房を備えたキッチン。ご夫婦ともに料理好きでカウンター式になった作業台は椅子を設置し座れるのがミソ。マガジンラックなどの収納も完備しています。「全体的に広く作ってもらったので料理の幅が広がりました」。
テーブル、ソファ、椅子など、北欧の家具を設えた落ち着いた雰囲気のリビング。家族の団らんとくつろぎに重きを置き、あえてテレビを置かずに静寂な空間を演出。掃き出し窓からのぞく庭の緑と適度に降り注ぐ光が極上のリラックスタイムを約束してくれます。
古い梁とH鋼を組み合わせた階段。周辺も統一感を保つために柱を鉄のカバーで覆うなどの心憎い工夫が細部まで行われています。玄関から続く直線の廊下には石のタイルを使用。異素材のマッチングが趣のある空間を演出しています。
1階に設けたご主人のホビールーム。三方をコンクリートに囲まれた室内にはテーブルとソファなどが置かれているのがまだ未完成。「これからどうするか楽しみ」とご主人。