vol.59
西海岸テイストが似合う
海辺に建つ伝統的古民家。
平屋造りの日本家屋を、カリフォルニアテイストを加えてリノベーション。
今までの暮らし方を見つめ直して手に入れたのは、海辺の街での心安らぐライフスタイル。
たっぷりスペースを取った玄関は明るい南側に設置。
ユニークな回転ドアを採用した。
ルーバー状の扉を取り付けた壁面収納は通気性も良好。
玄関ホールには、自作のアートやグリーンを飾ってギャラリー風に。
田の字型に8室も並んでいた和室は全て取り払い、オープンで広々としたLDKや玄関ホールに刷新し暮らす人のスタイルやセンスに合わせた空間へと変身させた。
和室4室と縁側を繋いだ、開放感のあるリビングダイニング。内装は古民家ならではの重厚感のある柱や長押の魅力が引き立つようデザイン。
床には無垢のパイン材を、壁には白くペイントした杉板を横張りし、ほどよく洋のエッセンスをプラス。
白い壁に自作のアートやグリーンが映えて、海辺の暮らしに似合うインテリアに仕上がった。
又、LDKだけで40帖の広さがある為、冬の寒さ対策として壁や床には断熱材を入れて改修。性能面でもグレードアップした。
新建材だけでなくできるだけ安価な杉で統一し、塗装や張り方で使い分けながらデザイン。
キッチンは、周りに杉板を張ってデザインしたアサヒアレックスオリジナル。
「ゲストをたくさん呼べる家」もY邸のコンセプトの一つ。
リビングに向かったアイランドキッチンの採用で、フロア全体のコミュニケーションを取りやすくした。
奥様が海外の雑誌からインスピレーションを得た裸電球が、空間をより個性的にみせる。
モノクロアートを飾った洗面室。
ゲストがたくさん訪れても混雑しないよう、浴室と離して設置した。
洗面ボウルやドレッサーは奥様のセレクト。
「漫画、雑誌問わず、本がたくさんあって・・・」というご夫婦の希望で、居室のほかにトイレにも本棚を設けた。
キッチンだった場所を変更した寝室は、壁を白く塗り、寝室の床はパイン材を採用。ゆったりとした雰囲気に仕上げた。
ウッドデッキは隣人を迎えて会話を楽しんだり、ご夫婦で夕涼みをしたり、交流と憩いの場所。
蔵は和洋折衷のゲストルームとして活用。柱や漆喰壁には手を加えず、昔のままの趣を残した。
敷地中央にはバーゴラやBBQスペースなどを配置した“遊べる庭”を設けた。